*** 2001年9月 ふたりごと 番外編 ***


西海岸にすんでいる知人で60代の男性アメリカ人からのメールです。



これは本日起こったNYの悲惨な事件にぴったりの逸話と思います。

この事件で大切な人を亡くした方々の代わりに、
ぜひ皆さんの愛する人に感謝の抱擁をしてあげて下さい。


アメリカ海軍学校卒業生のチャールズ・プラムは、
パイロットとしてベトナム戦争に参戦していた。

数々の作戦をこなすうち、彼の機は地対空ミサイルに撃墜され、
パラシュートで敵地に降り立った。

彼はベトナムの刑務所で6年間を過ごし、現在はその体験を講演して回っている。

ある日プラムが妻とレストランにいたところ、男がやってきて

「プラム!ベトナムで撃墜されたあのプラムだろう!
俺があんたのパラシュートを用意したんだよ」と叫んだ。

プラムは驚愕と感謝で息をのんだ。男は「どうやらうまく開いたようだな」と言った。

プラムは「そうとも。だからこうして今ここにいられるんだよ」と応えた。

その夜プラムは、あの男のことを考えて眠れなかった。

あの男がその当時どんな見かけをしていたのか、一晩中考えていた。

白い帽子にセーラー襟の制服、
ベルボトムのズボンをはいた典型的な海軍の水兵だったかな、と。

同じ海軍でもあの男は一水兵、自分はエリートパイロットだからと、
ろくに挨拶もしなかったのではないか、と。

プラムは、あの男が船倉で何時間もかけて丁寧に
パラシュートを折り畳んでいる姿を思い浮かべた。

誰のためにやっているのかも分からない、しかし誰かの運命を左右する仕事。

プラムは聴衆に問いかけた。

「誰があなたのパラシュートを用意してくれましたか。

あなたが平穏な一日を過ごせるのは、誰かが陰の努力をしてくれているからです」

プラムはさらに続けた。

「私の機が敵地に墜落したとき、私には様々なパラシュートが必要でした。
肉体的パラシュート、精神的パラシュート、
情緒的パラシュート、そして魂のパラシュート。
これらが私を安全へと導いてくれたのです」

「人生が課す試練に直面したとき、人間は本当に大切な事を見失いがちである。

自分から「おはよう」「ありがとう」「お願いします」「おめでとう」と言えますか。

「見返りを求めず人に親切にできますか」

「あなたが過ごす一年、一月、一週間の中で、誰があなたのパラシュートを用意して
くれているのか(誰が陰の努力をしてくれているのか)見極めましょう。

私がこのメールを送ったのは、あなたがいつもパラシュートを用意してくれることに

感謝したかったからです。

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